家族は、時代と国とを問わず、問題を抱えていることが多くて、それゆえに映画だの小説だのの作品のテーマになるのでしょうか・・・。
「8月の家族たち」で描かれた家族も、一見両親+3姉妹とごく普通の幸せそうな家族構成だけど、
お父さんは失踪→自殺
お母さんはヤクチュウで認知症でガン・・・
文字にすると、なかなかすごいです(汗)
ブラックコメディというくくりらしいけど、ストーリー自体は別にコメディという感じではないです。
でも、家族に次から次へと困難が起こってハチャメチャになっていく・・・っていうところがブラックコメディなのかな?!
ジュリア・ロバーツとメリル・ストリープの2人が本作でアカデミー賞の主演女優賞・助演女優賞にそれぞれノミネートされましたが、
それも納得の演技でした。
特にジュリア・ロバーツは、メリルが演じたような癖の強い役ではない分、比べると一見地味かもしれないけど、Crazyな母親を叱咤しながら支えつつ、妹たちも心配している繊細さと強さが感じられて、さすがだなって感じ。
作品の内容よりも、俳優たちの演技のほうが印象に残る、少し珍しいタイプの作品。
アメリカの田舎が作品の舞台なので、のどかな風景と騒がしい家族のコントラストが面白かったです。